あんたはえなりかずきか、というくらい、「だってしょうがないやん。」を繰り返していた夫。寝かしつけができないことも、トイレに連れていけないことも、夜起きられないことも、泣き止ませられないことも、全部、口を開けば「仕方ない」。伝家の宝刀。
それを言わなくなりました。
育休を経て、育児が他人事じゃなくなった感じがします。
地味に助かるのが、「何時ごろに帰れるか」を連絡してくれるようになったことです。
「〇時に帰れそうだから、長女だけ風呂入れといて。次女は入れます。」
とか、
「会議で遅くなりそうです。寝た後に帰ります。」
とか、早めにLINEがきます。
夫はめちゃくちゃ口数が少なくて、仕事の話を全然しません。寡黙に頑張るところが夫の良さなのだけど、いつが繁忙期(不定期)なのか、聞いてもいまいち分からなくて、困っていました。
遅くに帰ってきて、ヘトヘトの私に対して「風呂入れるって言ってるのにそっち(私)が勝手に入れるんやん」と言ったりとか、寝かしつけをしている最中に帰ってきて長女の目がギンギンになったりとか、
そういう地味なストレスを、やっと分かってもらえた気がします。
「来週忙しそう。お願いします。」そういうことを言ってくれるだけで、「よっしゃ任せとき!こっちは気にせず働いてきて!私もがんばる!!」と思える。
分かってもらえるのに、3年かかった…。
訴えても訴えても届かなかった声が、少しずつ、響いています。
毎日風呂に入れてほしいなんて思ってない。思う存分働いてくれていい。その分私もがんばるから。でも、近くに他に頼れる人がいないから、蚊帳の外にいないでほしい。しんどい時は休んでいいから、私も休ませてほしい。
それが3年も伝わらなかったのは、長女の産後、不慣れな育児を、きっと夫なりに一生懸命にしようとしていたのに、無意識的にも母と比べて、責めてしまった私の態度にも原因があったと思います。夫に「しょうがない」と言われるのと同じくらいに、「親戚中にイクメンと呼ばれているのに何もできない…」と顔に書いているような態度で接されて、腹の立つこともあっただろう。
私は自身父と残念な関係しか築けてないので、長女が夫を大好きになって、こんなに嬉しいことはないです。育休中の頑張りのおかげです。娘がお父さんっ子になったことを、どうか誇りに思ってほしいです。
そして、そうなったことは、一部、そう促した私のおかげでもあるから、「自分で言ってる」と言わずに、ちょっとだけ感謝してください。
育休中の夫は、毎日毎日、ほんとによく働いていました。
続きます。次回、最終回です。
前回の記事はこちらから