長女も次女も、サーモンパッチのある新生児でした。
サーモンパッチとは、新生児にある血管腫(赤あざ)の一種です。
主に眉間、まぶた、鼻の下などにあって、1歳ごろまでに目立たなることがほとんどです。眉間のものは、イラストに描いたようにvの字の形をしています。
特に長女は、生まれた瞬間(まだ何もされていない、胎脂のついたグロテスクな状態)でも分かるくっきりとした赤いあざでした。眉間にも、まぶたにも、鼻の下にも。
私はそれを見た時、別に何も思いませんでした。
唯一、私の前後に分娩がたて続けにあったので「あの眉間の赤いのが私の子。よかった、とり間違いはない…。」と、安堵しました。
なのに夫が、「あの赤いの何なんだろう…消えるんかな…」と不安そうに漏らし、「一体なんだっていうん?!そんなこと今どーーーーーーでもええやろ!産声以上に何を望む?!」とめちゃくちゃカチンときました。心にしまって!(産後の忘れられない恨み第一号)
けれど、数時間経って、病室にきた助産師さんが、言葉を選びながら、あざの種類の説明と(他の血管腫もあったので)、消えていく順番、いつごろ目立たなくなるか、そして、結構濃いので長く残るかもしれないこととレーザー治療があることを説明してくれた時にハッとしました。そうか、私が良くても、この子は将来気にするかもしれないのか、知識を入れとかないと、と慌ててスマホで検索したのでした。
ネットで調べてみると、なるほど助産師さんのいう通り、判を押したみたいにみんな額にv。入院していた産院の、過去の赤ちゃんを見てみても、数カ月に1度、長女くらいのくっきりvの赤ちゃんがいます(みんな可愛い)。
そして目に飛び込んできた言葉。
「ヨーロッパではサーモンパッチをコウノトリの足跡という」
まままま、まじかー!!!!!!言われてみたらコウノトリの足跡にしか見えねー!!!うっわ~!!………尊すぎる…(落ち着け産後ハイ)
今思えば、ただの産婦の精神状態を気遣う優しい言い伝えなのだろうけど、当時は痣に対する自分の気持ちとその響きが、すごくしっくりきたのでした。
それが4年と1か月前。
今や、普段はちっとも目立たなくなりました。(生後半年もすれば、鼻の下や瞼の痣はほとんど消え、眉間のv字も目立たなくなっていました。)
けれど、すごく寒い時やすごく泣いたときなどは、未だに浮き出てきます。
懐かしいv字。
次女は、長女よりは薄めですが、やっぱりv字をつけて生まれてきました。
運んだのは、同じコウノトリかなあ。
寒い日に、眉間をなでながら、
「母さん、二人のここが可愛くってしょうがないよ。」
と長女に言うと、
「え、おでこだけ?ほっぺは?」「あごは?」「手は?」「髪は?」と爪の先まで可愛いの確認をされるのでした。
全身可愛いよ。存在全て。全部可愛い、可愛い可愛い。
※サーモンパッチを検索してここにたどり着いた方に、サーモンパッチの経過の一例にしていただけたらと思い、長女の経過を載せます。
生後3日くらい。写真を撮るのが下手で、赤みが伝わる写真がなかった…すみません。
あと、毛量。ふさふさ。
生後2週間くらい。
生後4か月。かなり薄く。泣いてないときはこんな感じ。泣くと浮かんでくる。髪ふさふさ。
同じく生後4か月。ほっぺがこうなりました(サーモンパッチ関係ない)。
そして現在。4歳。
ほんのり薄っすら。
顔隠しのスタンプガチャガチャして見づら…。
ほっぺしゅっとしたなあ…。
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