赤ちゃんの長女におもちゃを選ぶ、ほわんとした気持ちが忘れられません。
それまで、乳を飲ませてオムツを変えて寝かせて、ただただ「生かしていく」ことに精一杯だったのに、そのハードさから少し外れて、子を楽しませるためにおもちゃを買うって、嬉しかったです。
「おもちゃ」の意味を知った感じ。
もう3歳の長女まで行くと、勝手に自分で欲しがるから、おもちゃと言えば、世間一般の「遊ぶ」がメインで、物欲との戦いを知るものって感じですが、赤ちゃんのおもちゃは違います。
見て聞いて触って噛んで学んで、「お気に入り」ができて、泣き止む術で…。
おもちゃって、おもちゃ選びって、大事だ…と思いました。
脳に良さそうなものを与えてあげたい、と自然に思いました。
どれを買ってやろう、一般的にはどんなのがいいんだろう、この子は何が喜ぶんだろう。
赤ちゃんの視界なんてかなりぼんやりなはずなのに溢れるキャラものや、親と子の要求を全て満たしましたの「なめられ太郎」系、海外の原色ふんだん系、日本の安全そうなもの、がっつり知育系。無限でした。
長女が4~5か月くらいの時、頂き物以外におもちゃを増やしたくて、悩みに悩んで買ったのが、1コマ目のきりんです。1000円くらいしたと思います。赤ちゃんが好きって言われる、あの、カシャカシャと鳴る布のおもちゃです。カラフルで、歯がためやタグもついてるし、これ1個あれば無敵やろ、と。なにより可愛い。
家に帰って、ワクワクしながら長女に渡したら、「無」でした。
何も思っていない。これは何でもない。いらない。ポイッ。No thank you.
翌日も、No thank you.
ショックでした。
その数日後、「しゃもじがいいよ」と先輩ママから聞いて、ダイソーで2本百円の、イボイボのついたしゃもじを買ってきました。真っ白の。
そしたらむっちゃくっちゃ食いつきました。ずっと食べてる。ずっと遊んでる。歯が生えかけてるところにあてると気持ちがいいのか、持ちやすくて、大きいからオエっともならないし、しっくりきた模様。一度持ったら放してくれない。キリンとえらい違い…。
なるほど…色も音も、なくて良かったのか…。
気に入らなきゃ、脳の刺激も何もないわな~
そっかそっか、しゃもじだったかあ~と思いました。
1000円のキリンより、50円のしゃもじ。
その後も長女は、1歳過ぎでアンパンマンにハマるまで、こびない系おもちゃに終始し、可愛いきりんは見向きもされないままでした。
この4コマを描いて、しゃもじの存在を思い出いし、6カ月の次女にしゃもじを渡してみると、よだれダラッダラ垂らして噛み続けていました。ドはまり。左手に持ってたキリンをポイッして、両手でしゃもじを持っていました。
そうか、君もか…。
キリンがしょんぼりして見える…。お母さんは、キリン…好きやからね…。一番かわいいって、思ってるよ…大丈夫、捨てないよ…高かったし…。
次回、長女と次女にウケたこびないおもちゃについて、写真を載せて詳細書きます。赤ちゃんのおもちゃにお悩みの方、良ければご参考にしてください。